こんにちは就労移行支援事業所TODAYのスタッフです。 今回は認知再構成法(Cognitive Restructuring)は、メンタルカウンセリングや認知行動療法(CBT)でよく使われる手法の一つです。この方法は、ストレスや不安を引き起こす原因となる「歪んだ考え方」を修正し、より現実的でバランスの取れた考え方に置き換えることで、心の安定を図ることを目的としています。
1. 思考の認識
最初に、自分がネガティブな気分になったときに浮かぶ考えを認識します。これらの考えは「自動思考」とも呼ばれ、無意識に繰り返されがちなものです。例えば、「自分は何をやっても失敗する」や「他人は自分のことを馬鹿にしている」といった否定的な思考が該当します。
2. 思考の分析
次に、その考えが本当に正しいかどうかを分析します。ここでは、証拠を集めて考えの正当性を検討します。例えば、「なぜそう思うのか」「その考えを裏付ける証拠があるか」「その反対の証拠もあるか」といった質問を自分に投げかけることで、考えを検証します。
3. バランスの取れた考え方の形成
分析を通じて、元の考えが事実に基づいていないことに気付けた場合、よりバランスの取れた新しい考え方を見つけます。この考えは現実的で、かつ自己に優しいものであることが理想です。例えば、「失敗も学びの一環であり、完璧である必要はない」などです。
4. 新しい考え方の練習
新しい考え方が定着するまで、意識的に練習を重ねます。日々の生活でネガティブな思考が浮かんできたときに、その都度認知再構成法を適用することで、次第に新しい考え方が自然に感じられるようになります。
効果とメリット
認知再構成法を続けることで、感情の安定やストレスの軽減が期待されます。さらに、現実的かつ前向きな考え方が習慣化されると、物事に対する柔軟性や自己効力感も高まりやすくなります。
もし実際に練習してみたい場合、具体的な状況や思考パターンについてもう少し話し合うこともできます。