私は、23歳の時に精神保健福祉士の資格を取り精神科病院へ就職しました。
途中でこの仕事から離れたり、全く異なる業種の仕事に就いたりしましたが、気づけば
15年近く精神保健福祉の仕事に携わっていました。
大きな志を持って飛び込んだ世界ではありませんでした。全てが上手く行かずに辛くて
泣いたこともありました。
それでも、この仕事を続けているのは何故かと考えてみたところ、今まで関わってきた
全ての患者様や利用者様から、その方々の人生から教えて頂いたことが多くあるからだと
思っています。
まだ駆け出しのPSWで、たった20数年しか生きていない少々生意気だった私に、自分の
価値観が全てではないこと、人はいつまでも成長できること・・・他にもたくさんのこと
を教えて頂きました。
そして、PSWという仕事の楽しさも教えて頂いたと思っています。
皆さまから教えて頂いたことを思い出しながら、一人一人の利用者様が今までどのような
人生を歩んできたのか、この先どのような人生を送っていくのか、そのようなことを頭に
描きながら、その方の人生がより豊かなものになるようにと考えながら日々の業務に取り
組んでいる今日この頃です。