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2020.01.17.(金)
» TEGを活用した交流分析(TODAY三鷹)

kv_12-2

今回で自我状態強化プログラム(?)を終了すべく、前回からのワークの続きを記入してもらい

ました。ワークは設定された状況下で自身の各自我状態(CP.NP.A.FC.AC)はどのような言動を

するのかについて、記入していただいたものです。それをお一人づつに発表していただき、

理解につなげてもらいました。各自それぞれに記入しやすい自我状態・なかなか思いつかな

い自我状態・混ざりあってしまいやすい自我状態同士がある様でしたので、他の方の意見を

聞くことでイメージが湧きやすくなった様子でした。

結構、しつこく各自我状態についてのワークをしたのには、今自分がどの自我状態を使って

いるのかを自覚しやすくしていただけるようになって欲しいとのかんがえからです。そうす

ることで、会話の流れやあるいは質までも自身がコントロールできるようになる・不快な思

いを伴うコミュニケーショを未然に、あるいは途中からでも回避しやすくなる・良い流れを

積極的に作り出せる・自分の言葉がどんな気分から発せられているかを自覚しやすくなる

(=自己一致した態度がとりやすくなる)などなど、沢山のメリットが得られることになるので

積極的に使っていってほしいということをお伝えしました。

また、会話というのは一つの自我状態で成り立つものではないこともお伝えしました。例え

ば、時間に遅れてきた友人に「5 分遅刻です」(=A)「みんなを待たせるのはよくないです」

(=CP)「無事につけて良かったけど」(=NP)と一人の人が発する言葉の中にも刻々と変化する

自我状態を見出すことができます。

このことを理解することで、会話に色を持たすことができます。

コミュニケーショが苦手と思っている人でも、短い言葉にも彩が伺えるだけでも良い印象を

持ってもらいやすいのではないでしょうか。

今回の数重なるワークを通じて「自我状態のイメージがだいぶんついてきた」という意見が

聞かれ、ほっとしています。

ほっとしたところで、2 限目からは TA の用語を紹介を通して理論をご紹介していきました。

「ストローク」「ストロークバンク」「ターゲットストローク」「ディスカウント」そして

「ストローク経済の法則」などです。

私たちは人から自分がそこにいるということを認識してもらうことがとても大切で、スト

ロークとは「あなたがそこにいることを認識しましたよ」という合図みたいなものです。挨

拶したり、手を振ったり、軽く肩をタッチしたり。

人はいろんな方法でストロークを使っています。そしてこのストロークを沢山貯めたい、も

らいたいという強い欲求(ストロークバンク)があるということです。

ただ困ったことに、ストロークは心地よいものばかりとは限りません。不快感を伴うスト

ロークもあります。そしてストロークに対する強い欲求のために、心地よいものが手に入ら

なかったならば、不快なものででも埋め合わせようとする習性が人にはあるといいます。そ

のため本当に欲しいストロークでなくても貰ってため込みます。でも、本当に欲しいスト

ローク(ターゲットストローク)がもらえることが良いことです。

ところが、ジャストなストロークのやり取りを拒む、法則が人の心の中に潜んでいるらしい

のです。(ストローク経済の法則)ほめてあげればいいのにけなしてみたり、ほめてほしい時

に素直に要求してはいけないと思っていたり、いやなこと言われても反論してはいけないと

なんでか思っていたり。自分のことをいたわったりするような発想がなかったり。

この人の心に巣くう気持ちよく生きれない習性に従って生きることからの脱却が TA の目指

すところです。

これらの理論を通じて、皆さんが思い思いに「そんなことをやりがちだなー」と心当たりに

ついてのシェアをされていました。今回ラストのワークとして、ご自身の普段のストローク

について振り返っていただくグループシェアを行いました。普段このような視点からコミュ

ニケーションの取り方を見たことがなかったこともあり、ご自分のコミュニケーションのパ

ターンやターゲットストロークについて再確認されたり、また、ターゲットストロークと自

らが頻繁に使うストロークとが同じであること、すなわち欲しいストロークを人にあげてい

ることに気いたというシェアもいただきました。

このように日常を振り返ることでお一人お一人に気づきが怒っていく様子が感じられまし

た。

TA ははじめは少しややこしくも感じられるかもしれませんが、皆さんと一緒に沢山の気づき

と変化を起こしていきたいと思います。よろしくお願いします。