今週のSSTでは、「自分の声がけに相手が反応しなかった場合の対応」を練習ました。
この状況に当てはまるのは、「挨拶をしたのに無視をされた」というのが典型的な例かも
しれません。本日のスキル練習をお伝えしたところ、予想していたより多くの方が挨拶の
状況を挙げられました。
挨拶など、大切だと小さいころから周囲の大人から教わっているし習慣として毎日ちゃん
とできている、と認識されている方も多いかもしれません。「自分はちゃんと挨拶してい
るのにもしかして自分は嫌われているのかもしれない」と傷ついてしまうことがある、と
いうエピソードが複数出てきました。
まず1人目の練習者さんの例では、相手が無視をしている(何も反応しない)理由につい
て考えてみました。本当に自分(挨拶をした方)に敵意があって挨拶をしない(何も反応
しない)のかを検証してみました。グループの仲間に協力をお願いして、練習者さんに対
して「その方を嫌っていて挨拶したくない」とイメージして反応しない場合と、「相手に
気づかず考え事をするなど別の理由で」反応しない場合との反応の違いを見てみました。
それにより、「あなたのことが好きでない」という理由で返事をしないだけではなく、人
により様々な理由があるかもしれないことを学んで頂きました。
例えば、皆さんからこういう時は挨拶をしていないかもしれない理由として、「そもそも
自分に話しかけられているか分からない」「相手の声が聞こえていない」「別の考え事に
集中していた」などが挙がりました。
そこで、練習者さんには、色々な理由で挨拶に相手が気づけていない場合、相手に気づい
てもらえる挨拶をするにはどうしたらよいかを練習していきました。
何名かに練習をして頂きましたが、改善のフィードバックで出たポイントして、次のよう
なことがありました。
・立ち止まって挨拶をする。(立ち止まらず挨拶をするので、返事をしようと相手が思う
時にもういないので相手の視界に入るところで立ち止まる)
・笑顔で挨拶をする
・目線を相手に合わせる
・相手に聞こえる声の大きさで声をかける
・相手の名前を呼ぶ
いかがでしょうか。とても些細なことに見えるかもしれませんが、些細なことでも取り入
れているのといないのでは、大きな印象の違いがあります。
相手に気が付かれない=無視をされるということを減らすためにはまず、こうした些細なポ
イントに注目をすることが大切であるとグループの皆さん気が付かれたようです。
上記のポイントを取り入れることで相手に「感じがよいな」と思って頂けると、相手の反
応も変わってくると思います。
私は新人の時に相手に届いていない挨拶は何も言っていないのと同じだと上司から言われ
たことがあります。ぜひ相手に届く挨拶をし、また相手からの挨拶を受け取ったら、気持
ちよく返したいものですね。