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2019.06.05.(水)
» 論理的にビジネスマナーを学ぶ(TODAY三鷹)

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ビジネスマナー講義 『影響力の武器』に学ぶ、職場の人間関係を改善するテクニック

 

社会心理学の名著『影響力の武器』をご存知の方は多いと思います。この本は、アメリカの社会心理学から「人の心を動かすの法則」についてまとめています。

 

この「人の心を動かすの法則」、利用者の皆さんがこれから就職する職場でも、必ず活かすことができるはずです。今日のビジネスマナー講義では、「人の心を動かす」という観点から、「職場での人間関係をよくする振る舞いのテクニック」について取り上げてみました。

 

まず、『影響力の武器』で取り上げられている「人の心を動かす法則」の中でも代表的な法則が「返報性の法則」です。この「返報性の法則」というのは、「人に何かやってもらったときに、“お返しをしないといけない”と感じる心のしくみ」のことです。この「返報性の法則」の面白いポイントは、「相手のことが好きかどうかに関わらず、“なにかお返ししないとな”という気持ちは生じる」というところです。

 

つまり職場のなかでも、周りの人のために何かやったあげたことは、なんらかの形で「お返し」として自分に帰ってくるので、長い目でみれば人間関係の改善に役立ちますよ、ということが言えるはずです。

また、職場の中で自分のことがキライな人がいたとしても、なにかやってあげることで「お返ししないとな」という気持ちを呼びおこさせることも可能なのです。

 

「情けは人のためならず」ということわざがあります。これはまさに「人のために何かやってあげることは自分のためになるよ」という意味ですが、これは心理学実験でも証明されているのです。

(講義の中では「何かやってあげる時にお返しを期待するのはおかしいんじゃないの?」というご意見もありました。たしかに、「自分のためになりそうな人」だけを選んで恩を売ろうとするのは良くないかもしれませんが、「困っている人のためになにかやってあげる」という意識を持っていれば特に問題はないと思います。)

 

具体的に「何をやってあげるのがいいの?」という話ですが、職場の場合でいえば「他のひとが嫌がる仕事を率先してやる」ことなどをやると周りの人に喜ばれると思います。ほかにも、バレンタインデーにチョコレートを配る人や旅行先で買ったお土産を配る人もいますが、あくまでも無理のない範囲の行動で構いませんので、「自分がまわりの人のためになにができるか」考えてみましょう。

 

講義ではほかにも、「社会的証明の原理」などについてお話ししました。興味がありましたら、『影響力の武器』をぜひ手にとってみてください。