今回は前回に引き続き『思考記録表』6カラムを全員で別の例題を考えながら項目を
ひとつずつ埋めていきました。
思考記録表は『1状況』『2気分』『3自動思考』『4認知の歪み』までを中心に
皆さんの意見を交換する形で進めました。
今回のお題は、「友人 3 人と待ち合わせ。一人が遅刻してきたが反省の
気配が感じられない。」でした。
この例文には、認知としての「反省の気配が感じられない」の記述があり、『1状況』
に記入しないことがポイントになります。ただ、自分の認知ではないとして、
『3自動思考』に記入するかどうかは個人に任せました。
認知行動療法は理論を自分の現実に照らし合わせて初めて、理解ができたことになります
が、今回の例題で『1状況』に記入しないことはクリアできても、自分の感情や
自動思考を見つけ出せないといった方が見受けられました。
Step 1の講義では、理論の理解と同時に我が事にリンクしていく傾向にあるように
感じられましたが、D プロでは個人差はありますが、理論の理解と現実体験とのリンクに
はかなりのタイムラグが生じるように感じられました。おそらく特性の違いからくる
ものかと思います。
この講義は何種類かのワークシートを用いて進められますが、それらに取り組むにあたっ
ては、コツを掴む必要があります。そしてコツをつかむ以前に、まず理論の理解と
実体験への結び付けができていなければその段階に進めることができません。
ですので、ここは一つの山場を迎えているといえますので、ゆっくりと焦らず丁寧
に講義を進めて行こうと思います。