今回から思考記録表 6 カラム法にトライしていきます。まずは前回のおさらいとして「認知
のゆがみ」の振り返りをしました。認知のゆがみ の一つ一つの項目への理解は思考記録表を
記入する際に実際の自身の思考について考えていくことで、深めていくことになります。
6 カラム法は、1状況2気分3自動思考4認知のゆがみ5適応的思考6今の気分レベルの 6 項目の
表に記入していくものです。
このワークあたりから、体験している方も多く1~3まではどの方も比較的難なくできていらっ
しゃいました。初めての方もいらっしゃいましたが、始めからワークに順序良く参加して頂
いているせいか、すんなりと分けることができている様子でした。3自動思考についてです
が、まず自動思考とは、ある状況下でその状況に則した言葉(心の中のつぶやきのようなも
の)のことで、知らず知らずに口をつくように発せられることもあります。この自動
思考は少し考えないと出てこない方もいらっしゃいましたが、これは感情に気づきやすい
か、考えに気づきやすいかの傾向の差だと思います。その瞬間にどんな言葉が頭に浮かんだ
かについては少し思い出す時間を要するものです。
そして次の項目4認知のゆがみですが、以前お配りしたプリントを参考に3自動思考がどの認
知のゆがみにあたるかを記入する欄になります。
この項目は前回紹介されたばかりのためか、皆さん手間取っている様子が伺えました。それ
ばかりではなく、認知のゆがみを見つけ出すことの前に認知がどんなものかを探っていく必
要があります。心に浮かぶ言葉はどんな認知(捉え方)から発せられたのかを明らかにすると
いう作業ステップを踏まなければならないので、お一人づつ自動思考についてお尋ねしてい
きました。
自動思考をより詳しく言語化することで自身のとらえ方が浮き彫りになってきます。とらえ
方が見えてきた時点で認知のゆがみの各項目と照らし合わせをしていくことになるのです
が、言語化の途中で気づく方もいらっしゃいました。
この様に理論を伝手にしていくということは、自身の思考に気づきやすく、また自分と自分
の思考に距離をおいて考え直しやすいという効果がある様です。
今回、5適応的思考まで進めていきました。次回はグループワークとして、4と5について、グ
ループメンバーの枠を借りて自身の枠を広げていくことに、取り組んでいこうと思います。