今回も下向き矢印法の続きを行いましたが、ワークも終盤に差し掛かり、ご自身のスキーマ
に反証を入れていく作業も多くの人が完成していらっしゃいました。一方で、新しいスキー
マに関するアイディアがなかなか思いつかない方が多く見受けられたこともあり、グループ
ワークでアイディアを出し合うという形でワークを進めました。スキーマを新たにすること
とは、自身の思考の枠組みを広げるかこと、あるいはその枠組みから飛び出して、全然違っ
た枠組みに出会うことを意味します。グループワークでは、他者の思考の枠組みに触れるこ
とができるため、その効果が得られやすいのです。そして、メンバー同士の関係において
も、普段の会話からはなかなか知りえない側面に触れあうことができ、新たな発見にも繋
がっているようです。
さらに、一人で考えていくうちに味わうことが多い「陰鬱な気分」からは解放される様子が
伺えました。それが顕著なグループは自然と声が大きくなり、流暢な語りが聞こえてきまし
た。また、静かに語らっているグループは、グループでワークへの集中度が高く、講師が様
子を伺いにいくのですが、一切りつくまでは口をはさみがたいほどでした。講義全体が活性
化されて、気づきや気持ちの浄化などが起こっていた様子が伺えました。
本日の学びを含めて、この講義全般の感想を次回皆さんで話し合っていただく機会を持って
講義の振り返りをする予定です。
振り返ることで、次の講義の基礎固めや新たな目標を見つける参考にして頂けたらと思いま
す。