先週の苦手な人、コトの応用バージョンで応答スキルの練習を行いました。
練習者様を中心に記録を記載させて頂きます。
お菓子の片づけのやり取りについて話題に出されました。
自分の提案が相手から反対をされた場合、「意見を反対されたと捉えられず、ご自分の人格
を全否定された」という認識が強くでていらっしゃいました。そのため、「こうでも言わな
いと相手に通じない」という考えから自己主張が適切でない形で出てしまわれているようで
す。本日もある利用者様のお菓子の片づけに対する「面倒くさいのでこのままでよい」とい
うご意見に対して「自分はおせんべいは分けたほうがよい。
せっかくなので、尊重してもらえないでしょうか」という言い方を何度もされていました。
この言い方により相手がどう受け取るかという受信機能の練習を行いました。ただ、この件
で当事者と利用者様の影響を考え、途中で個別サポートに切り替えました。
ある利用者様は大学院時代に、指導教官から「思ったより馬鹿だね」という言葉をかけられ
た時にショックだったので今後同じような時に備えたいと手を挙げられました。
あまりにショックだったので、ご自分で心の中で唱えられる言葉を見つけられたいとのこと
でした。リハーサル練習では、「そうなんです。人からもよく馬鹿だと言われるんです」な
ど、ご自分を傷つけるような言葉を多く出されていらしたため、改善のフィードバックを募
りました。ある利用者様のご提案で「自分が馬鹿なのではなく、教授の頭が良すぎるんです
よ!苦手なことが多くありますが自分なりに一生懸命させて頂きます」という対処方法を練
習されました。
ある利用者様が外部実習で板をのこぎりできる作業をされているところに責任者の方が
「どう?」と様子を見に来られた時を練習されました。
声をかけられた時に「自分には向いてないです」と投げやりに言ってしまったので、何か他
に言えることがあったのではないかとのことでした。
改善のフィードバックで苦手なところを具体化し、「切り進めるところがうまくいかないの
ですが、コツを教えていただけないでしょうか」と苦手な点を伝えると同時に、最後まで頑
張りたいという意欲を示すことができる言葉に置き換えて伝えて頂く練習を行いました。
周囲からも意欲があるように見えた点が非常に印象が変わられたとフィードバックを受けら
れておりました。