前回に引き続き、7 カラムの続きを行いました。今回は、おおむね4根拠と5反証についてを
メインに取り組んでいただきました。ワークに記入する前に、根拠と反証の説明と必要性並
びに効果についてをお伝えしました。
根拠について、
1根拠を見つけ出せつということは、あなたの自動思考が正しいという証明です。
2人にはその人特有のとらえ方があります。
3その固有のとらえ方は先入観とも言えます。
4なので、そのとらえ方は時に事実を言い表していることもあれば、そうでないときもありま
す。
5先入観と事実を区別しあなたの自動思考が正しかったことを証明していく
これが根拠の項目です。
例えば
毎日毎日上司が嫌味を言ってくる⇒これが事実なら「また、怒られた!」と言うあなたの心の
声(自動思考)は正しいことになり、例えば毎日毎日上司が嫌味を言ってくるという事実が根
拠になります。
ただし
ほんの少しミスをしたある日、先輩があなたをねぎらって「今日は大変だったね」と言って
きた時に
⇒「また、怒られた!」とあなたの心の声が言ったなら、それは毎日毎日嫌味を言ってくる上
司のことがいやな先入観となって、事実をとらえ違えてしまったこととも考えられるので
す。
このように私たちは過去の体験から先入観を持ち、今目の前で起こっている現実を正しくと
らえれないということが多々起きます。
なので、今回の先輩の言葉がけは、実は反証になるものです。この事実をより多く見つける
ことで、客観的なとらえ方がよりできるようになります。
私たちはひとたび先入観を持つとなかなかそれを払いのけることが難しくなります。
でも、思い出してみましょう、その自動思考とは違った事実を。そのことで自分の思い込み
から、解き放たれることができるといえます。
さらに反証が明確に事実で、沢山見つけ出せれば、次の項目の「適応的思考」が各個たるも
のだという、証明になります。適応的思考で暮らそうとする時、反証を沢山持っていること
で、適応的思考がぐらつくことが軽減されます。確信度が増すということになるのです。
今回は、説明をお伝えした後、ワークに取り掛かっていただきました。皆さん時間内に一通
りを完成させられました。まだまだ、あやふやなところもあるというご意見も多かったので
すが、次回からはスキーマについてみていくことにしました。スキーマは、思考の基本的な
構造のことで、このことは普段ほとんど意識されないほど自然で、当たりまえなその人特有
なものです。
それを知ることで、物事へのとらえ方をよりしっかりと変容させ易いと思われるため、早々
にスキーマについてをご紹介をしていく予定です。
皆さん自己発見のチャンスです。楽しみながらワークを進めていきましょう。