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2019.12.02.(月)
» 誰にでもできる認知行動療法(TODAY吉祥寺)

写真 ④2

前回のリフレーミングから、途中になっていた 6 カラムの作成に戻りました。

今回の山場は『認知のゆがみ』の一項目ごとの意味の理解だといえます。

以前に比べて、どの方も「状況」「気分」「自動思考」をきれいに分けられるようになって来られま

したが、自動思考の中に存在する自分特有の価値観や先入観、いわゆる認知のゆがみを見つけ出すこ

とが結構大仕事になっている様子が見受けられました。

こんな時、こちらのサポートとしては通常、気持ちや自動思考についてのお話をより詳しく具体的に

お伺いして質問を重ねることで、自身のとらえ方に気づいていただくアプローチをしています。今回

もお話をしていて抱く中からいくつかの価値観や先入観をピックアップしてそれが認知のゆがみのど

の項目に相当するかを検討していただきました。今回は3~4 人の小グループに分かれての意見交換と

いう形でお一人づつのワークシートをグループで検討していただきました。小グループ内とは言え

プライバシーへの影響も考慮して、状況設定はこちらから提示した例題に沿ってワークシートを記入

していただいていました。

もう一つに例題に沿って記入することで、自分の経験でないことからくる客観性やお気楽感、加えて

共通の話題を話し合うという親近感みたいなものも得られていることもあり、ワークシートも

グループ内シェアも比較的滞りなく行われていました。

やはり、実体験からくることは人前にだすことに抵抗を感じる方もいらっしゃるようで、自身の体験

を書きづらい方には、今回のような例題を提示させていただいていますが、今回は全員が共通の題材

でした。そのためか場がずいぶんと活性化したように感じられました。

また、グループメンバーの一人の疑問点をグループみんなで考えてわからないところを質問すること

で、問題意識が高まるせいかこちらからの説明を聴く姿勢にも真剣みがひしひしと伝わってきました。

多くの方から、この時間を通じて理論の理解が深まったり、改めて納得したりといった感想をいただ

きました。

次回は、適応的思考を考えていきます。皆さんで力を合わせて取り組んでいければ、より実り多いも

のが得られるのではと思います。

よろしくお願いします。