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2019.10.01.(火)
» 誰にでもできる認知行動療法(TODAY吉祥寺)

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今回は前々回に取り掛かっていただいていた、ワークシートを仕上げて頂き、皆さんで答え合わせを

していきました。

ワークは 2 つで 1 つ目のワークは例文を読んでそこに書かれていることを、・出来事・認知・気分・

身体反応・行動の 5 領域に分けてるというものです。目的はこの5 領域に分けることで、異なった領

域に癒着を起こさないための練習になります。

また、自分がどの領域同士(環境と考え・気持ちと考え・環境と気持ち etc・・)に癒着を起こしやすい

かのパターンを知ることにもつながります。この 5 領域をきっちり分けられるということは、自分の

中で気持ちや考えの整理がついていて、なおかつ状況を冷静に客観的に捉えることができているとい

うことになります。

更に分けられていることで、自身が抱える問題がどの領域から起こっているのかを知ることに繋が

り、問題解決の糸口が見つけやすくなります。これは、前回ご提案したワークにもつながることで、

前回みなさんには、観察者が観察される人の外観についてを伝えていくというシンプルなワークの中

でご自分の認知がいかに目の前の現実にフィルターをかけているかを体験していただきました。その

時の状態がまさに現実と個々の認知が癒着している状態を示していることになります。この癒着

に気づき、またご自分の特有な認知について理解を深めていただくための練習がこのワークを皮切り

に始まりました。「こんなことをいちいち考えて生きている人はいるのですか」というご質問が出ま

したが、ストレスが少ない人というのはこの 5領域を考えることなく、自然に分けられている人が多

いともいえるかもしれません。

次に、本日 2 個目のワークでは、各お題について、(お題は状況を示しています)ご自分の思考・感

情・感覚に分けて書き出していただくワークにでした。1 つ目のワークは例題に書かれた、他者のこ

とを分けて考えるのに対して、2 つ目は自身の内側を分けて考えて頂くもので、1 つ目より難しく感

じていらっしゃる方も多かったようです。が、一つコツをつかむと後はスムーズにワークを進められ

ていらっしゃる方が多かったように伺えました。

次回は、2 つ目のワークの発表から始めていこうと思います。

皆さん、CBT のワークに入る前に、このワークを通して、助走に勢いをつけていきましょう。