ここのところ男性利用者様ばかりの週が続き男らしい認知行動療法講義でしたが、
今回は飛び入り参加の女性お二人も加わり雰囲気が和らぐ中、『思考記録表』の記入を
先週までの『例題』を用いた記入法から『自身の生活』を扱うことにチャレンジして
いただきました。
もともと受講回数などによる理解度に個人差があり、課題を『例題グループ』と
『自身の生活グループ』に分けて取り組んでいただいていていました。『例題グループ』
の壁は「自身の生活から扱う状況をピックアップできない」ところある様でした。
『例題グループ』の方々は表の記入のコツがつかめてきて、思考記録表の各項目を
サクサクと分けていらっしゃる様子でしたが、自身の生活に落とし込めないというのは、
すごい計算ができるのに、つり銭の計算ができないようなものなので、そろそろ生活から
の課題を練習する時期なのだが・・・と思っていました。
そこで、利用者様と日頃から関わりのある職員の方々にご相談し、各利用者様の興味・
趣味・最近のイベントなどを教えていただきました。そして講義でその各々の題材を
表の『1状況』に設定していただくことを提案しました。
この方法は、とても成果があがりました。もともと記入するコツをおさえていらっしゃる
ので、項目別に記入することにそんなに時間もかからない様子でした。そして、
自分の生活と認知行動療法が少しだけでも近くに感じて頂くきっかけになったのではと思いました。
今回の試みで、時間をかけて説明やワークの回数を多く重ねることの効果を実感しまし
た。
また吉祥寺の職員の方々のご協力により、講義が大きく進展することが出来ました。
そして、利用者様のチャレンジする姿勢にとても刺激を受けました。
皆様方、ありがとうございました。
そして利用者の方々の「壁」は実は自分の「壁」だったと、気づく今日この頃です。
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