今回一限目に総おさらいのシートの仕上げに入りました。
シートの設問の埋まらない部分は全員で考えながらシェアを取ってい行きました。このように設問に
従って記入していくことで、それぞれが理解不足な理論がどこなのかを明確に出来たと思います。
今回曖昧だったところとしては、根拠と反証と自動思考の関係についてでした。
それは根拠も反証も自動思考についての検証ということで、自動思考があっていると言える客観的事
実と自動思考が間違っていると言える客観的事実をそれぞれ見つけ出しましょうというところが根拠
とは違った事実を見つけ出すという風に簡略化されていたところでした。ザクっといえば同じこと
のように見えますが、その後の展開である自動思考を考え直して、適応的思考を考えるうえで、自動
思考に根拠と反証を入れ検討した結果の適応的思考を導き出していくということで必要になって来ま
す。
また、反証がしっかりと出されていることにより、今後適応的思考を日常へ般化していくときに、
新しい考えが正しいという事の根拠になりえるのがこの反証なのです。
今回このワークを通じて、そのあたりの理解がさらに深まり講義の進行も一気に進んだようで、この
発展ぶりには感動しました。思考記録表などは個人で取り組んでいけることと、カウンセリングの時
間を利用してサポートが出来ることをお伝えして、CBT は終了しました。
2 限目に今回新しい試みとして、アートセラピーを取り入れてみました。
「風景構成法」という描画法です。
アートセラピーの目的としては、それぞれが描いた自分の絵を見ることで自己理解を深め、自分の現
状を把握しやすくすること、絵を描くこと自体で気分をアップさせることや、感情を浄化させること
などです。
今回は時間の制限もあり B5 位の用紙で実施いたしました。こちらからお伝えするアイテムを画用紙
にひとつずつ描き、後に色と付けていくというものです。絵の上手下手は全く関係なく、書かれた絵
を読み解くこ事で効果を得ていくというものです。皆さん最初は恐る恐るしかし、色を付けるころに
はかなり集中して、あるいは興じていらっしゃいました。終えての感想は全く今の状況が出ていると
か、本当にそう思っていたという、自己の再確認が出来、また、楽しかったとの事でこれが何よりの
効果だったと思います。
次回からは交流分析に入っていこうと思います。よろしくお願いします。