TODAYでは、発達障がいの方向けに認知行動療法のカリキュラムを2パターン用意してお
ります。ベーシックとアドバンスの2つです。
1つのは通常の論理を学んで頂きながら自分の思考パターンを理解して頂き、自己理解・セル
フマネジメントを学ぶベーシックとなかなか想像力や思考から学ぶ事が難しい方へは行動療
法を主体として行動をして行きながら認知力を高めるカリキュラムをして頂くアドバンスの
2つを用意しています
今回から『会話を続ける』をテーマにオープンクエスチョンと自己開示についてスキルを練
習し、メンバーと考えていきました。
まずは例文を見て感想を話し合っていただきました。例文は質の違う 2 パターンの親子の会
話について、ご自分の感想と理想の訊きかた・希望する訊きかれ方を書いていただき、後に
グループデスカッションをして頂きました。
例題 A はいわゆる閉ざされた質問で、(ハイ・イイエ・数量・名称などの答えが導きだされや
すい質問の仕方)例題 B は(ハイ・イイエでは答えにくい、多くを語りやすい質問の仕方)でで
きています。
参加者の方々はそれぞれに A については「一方的な感じがする。」「すぐに会話が終わって
続かない感じ」「そっけない印象」「いっぱいいっぱいな感じ」など、閉ざされた質問で起
こることを、良くつかんだお答えをいただきました。その一方で、「親の質問に『うん』と
しか答えない」「この方は話したくなさそう」「この返事だと詳しい内容が伝わらない」な
どの答える側の問題としてとらえているお答えも半数近くあり、もう一度ワークの意図と質
問法についての説明を重ねていく必要を強く感じました。
また、B の感想についても、会話の流れそのものに焦点が当たり聴き方次第で会話が広がっ
たり、深くなったりすることの意味がつかめていない参加者の方々が多くみられました。
今回の講義を通して、スキルを身に着けるための理解力を考慮する必要性を
感じ、工夫を考えていこうと思いました。