今回は、脚本分析を構成する脚本の材料「幼時決断」や「脚本装置」について詳しくみてい
きました。
脚本の材料には、今まで学んできた「ラケット感情」や「ゲーム分析」などももちろん含ま
れます。
この材料を知ることは、脚本から脱却するための足がかりとしてとても大切なものです。例
えば「幼時決断」という人が小さい時に周りの大人のやること・いうこと・また起こった事
柄などを取り入れて幼児期に小さいながらにして「この様に人生を生きていこう!」と人生の
大筋書きを決めているといわれています。
このあらすじに育っていく過程でより詳しくより微細なあるいはより具体化された肉づけを
していくということです。
また、「 脚本装置」には7種類ありますが、中でも脚本に大きな影響を与えているものに
「禁止令」や「対抗指令」があります。「禁止令」は親の感情的な言動が子供の感情面につ
い刺さった場合に、人生に大きな影響を与えるというものです。「対抗指令」は親のモッ
トーからくるしつけの部分で、それが強く子供に影響を及ぼしたとき、人生の中で、自分を
駆り立てるものとして働雲のです。
禁止令や対抗指令の説明からそれぞれに心に浮かぶよしなしごとが出てきた様子で、始めの
無言の時間帯を経て、徐々にご自分の体験や心当たりについてのシェアが増えていきまし
た。
抽象的であれ具体的であれ、その体験についての考察が始まった方や、今の自分はどのよう
にして成ってきたのかに思いをはせられる方など、自己洞察を深めるきっかけになったよう
です。
より個人的なものの探求のためカウンセリングを希望される方もいらっしゃいました。
この後、時間の構造化による脚本の例をいくつかご紹介しました。
例を見ていくことで自身の脚本をパターンとして見やすくなったようです。
次回は脚本からの脱却に取り組んでいこうと思います。