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2020.04.10.(金)
» 認知行動療法アドバンス(TODAY吉祥寺)

2考え方&メイン画像

今回は前回の続きで、「開かれた質問をうまく作ってみよう」というお題で3 パターンの例

文をもとに考えて頂きました。

一つ目の文は「昨日買い物に行ったんだ」というシンプルなフリに対しての開かれた質問で

す。

こちらは先週に取り掛かっていただいたもので、皆さんレジメにある、「開かれた質問の作

り方」というヒントをもとに色々質問を作っていただきました。ヒントは「5 W1H を用いて

質問をする」ということで、回答には「どこに行ったのですか?」「誰といったのですか?」

何を買いに行ったのですか?」「店の中はどんなでしたか?」「他にはどこか行きましたか?」

などが目白押しで発表されました。後半 2 個の質問などは、出された回答の中でも、視点が

変わっていて、更に話が弾むことが予測されるものでした。この先週分の例文に対して、あ

との 2 個は少し長い文章になっていて、どこに質問者の興味が行くのかにより色々な質問が

出されることが予測されました。

2 つ目の例文「一昨日散歩していたら、向かいから犬を連れたおじさんがやってきてすれ違

いざまに犬が私の方に駆け寄ってきて、怖かった。飼い主はリードをちゃんと持ってるべき

よ」に対しては、「どんな犬(犬種・大きさ)でしたか?」「その時あなたはどうしました

か?」「どんなところ(道幅など)でしたか?」「飼い主はどうしてましたか?」など、焦点が

様々に広がり、聞いた理由なども簡単にですが述べられていて興味深いワークにな

りました。

ちなみに 3 つ目は「友達と待ち合わせたが、場所がずれてて会えるまでに時間がかかって、

残念だった。」というものでこちらも、どれくらいの時間がかかったのかとか、待ち合わせ

場所に行くのに何か見ていったか・行くまでにないをしていたか・会えてからどうしたかな

どいろんな視点からの質問が出ていました。

今回のワークを通して、質問をしてもらうと、あいては、「興味を持ってもらってうれしい

と感じる」ことや「話を引き出すことができ相手を更によく知ることができる」ことなど、

相手との距離がぐっと縮まることをお伝えしました。

また今回もう一つのテーマとして、「自己開示」についてを見ていきました。

「自己開示」は自分の情報を伝えるスキルです。効果としては、自己開示す

ることで相手も自己開示しやすくなり、関係がより深まると考えられます。

自己開示には、量的に少ない多いがあり、相手との関係性(付き合った期間・信頼度・環境)

などで影響されます。

が、上記の効果が得られやすく対人関係の潤滑剤になるということで、状況に応じて「開か

れた質問」と組み合わせて活用することをおすすめしました。

今回のスキル特に自己開示について、どう考えるかを全体発表していただいたところ、「で

きればしたくない」という方もいらっしゃり、必要性を感じないことなどをお話されまし

た。

また、「状況に応じて」というお考えが多かったのですが、苦手意識と同時に効果や必要性

を感じていらっしゃるとのことでした。今までどこまで自身のことを話していいのかを迷っ

ていらっしゃった方も多いのではと感じました。この講義を通じて、自己開示をすることの

ハードルが低くなった様子が伺えました。

また、自己開示は自分を知ってもらいたいので進んでやっていくとのご意見もありました。

いろんな人の全体発表を聴くことで、かたくなな考えの方が少しでも肩の荷を減らせたらい

いと思います。