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2020.02.10.(月)
» 自分の性格・特性を理解する為の交流分析カリキュラム(TODAY三鷹)

写真⑥

前回の理論「ゲーム分析」をガッツリと振り返るところから始まりました。「ゲーム分析」

が初めての方も多くいらしたので、基本である「ゲームの方程式」を、前回で方々にご自分

の言葉で説明してもらい、こちらからも補足を入れて説明と振り返りをしました。皆さん何

度か繰り返し説明を聞くことで、2 回目の方々の徐々に理解がなされていく様子が伺えまし

た。加えて、初めての方もそれなりにイメージがなされているようでした。

今回例に取り上げた方程式はゲームの中でも多くの人が心当たりがあると思われる、「は

い、でもゲーム」でした。「はい、でもゲーム」は一見素直に相手の話を聞き入れているか

と思いきや、次に出てくる言葉が相手の話・提案・などを真っ向から否定・拒否してくると

いったことを、延々繰り返す受け答えのことです。不快な気分が生じて、会話が途切れてい

くコミュニケーションのパターンです。

「ゲーム」の定義とはそもそも何かというと、交流パターンの中の裏面交流に属し、裏面の

部分が本人にも意識できていない「隠れた意図」を持ったコミュニケーションのパターンの

ことです。いつも話がいや~な感じで終わりを迎えます。習慣化されているのでいつも決まっ

た相手や似たような人との間で交わされる交流パターンです。実はこのいや~な感じを体験す

ることを無意識の目的として予定調和された会話が進んでいきます。これが「隠れた意図」

です。

では、なぜ人はそんないや~な気分に陥る会話に没頭していくのでしょうか?

TA ではゲームをやる理由を4つあげています。

1.ストローク(刺激)への欲求 2.構えへの欲求 3.構造化への欲求 4.ラケット感情を味わうため

です。このうち1~3は TA の基本的理論になり、各分析の支柱ともいえる理論です。4.ラケッ

ト感情には前述した「いや~な気分」が含まれます。

今回は1.2.3.についてのご説明をしました。1.については前講義の中でご紹介した、「あなた

の存在を認識しました。」というサインで、刺激と言われるものです。肯定的ストロークを

得れないと否定的ストロークでも構わないので手に入れようとします。その結果ゲームをし

てしまいます。2.構えへの欲求とは人は人間関係や物事の取り組み方において、自分の立ち

位置をあらかじめ決めていると TA では考えます。それは人生の初期段階で「この立ち位置

だと自分は安心・安全が確保できる」として身に着けてきたものです。

それは例えば、長男が年の近い弟にその座を奪われないように弟を押さえつけてきた結果、

自分は OK・他社はダメ!という立ち位置がニュートラルポジションになっていくというもの

です。ただ、活動範囲が広まるにつれこのポジションを維持するのは困難を感じられてきま

す。時にはマウント取られて敗北感を味わうことも・・・。それが世間で生きていくことな

のですが、時には自分が安心・安全でいられたあのポジションを確認したいという気持

ちが鎌首をもたげます。そんな時、人はその「構え」を確認するためにゲームをするという

ことです。

構えには 4 通りあり第一のポジション=自他ともに肯定型。第 2 のポジション=自己否定・他

者肯定型。第 3 のポジション=自己肯定・他者否定型。第4 のポジション=自他ともに否定

型。

この中の否定的な部分を確認するためにゲームをするということです。

今回は 3.構造化をサラッとご紹介して講義は終了しました。次回は 3 つ目の理由からゆっく

りと説明していく予定です。なるべく多くの方々に理論が浸透しますように、丁寧に進めて

いこうと思います。