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2019.05.20.(月)
» 自分の思考・認知と徹底的に向かい合うカリキュラム(TODAY三鷹)

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今回も、前回に引き続き思考記録表の 6 カラム法に取り組んでいただきました。

前回で一通りを記入された方も多かったので、一度お一人づつチェックをさせて

いただきました。その中で気になったことをお伝えしました。

5適応的思考について

皆さんの傾向として『自動思考ありき』で『適応的思考』を考える方が多いです。

例えば、「1状況:人前で話すことになった時

2気分:焦り・緊張

3自動思考:またうまく話せなかったらどうしよう。

4認知のゆがみ:先読みの誤り

5適応的思考:誰かに代わってもらおう。人前で話す練習をしよう。」

 

このように、5で対策を練っている方が多くいらっしゃいました。

また、実際はそつなく話せていても、自覚がないように見受けられ、

現実検討がよくなされていないようでした。

 

一つにこの対策案のように『自動思考ありき』だと、どうしても自動思考自体がズーッと

思考パターンに居座り続けてしまいます。それでは自分の従来の『とらえ方』はそのまま

になってしまいます。『適応的思考』とは『非合理的・非現実的で不快な気分や不適応な

行動を呼び起こす自動思考』のかわりになる合理的・現実的な考え方のことです。そし

て、『合理的・現実的な考え方』を見つけ出すには現実検討が必要です。

 

本当にうまく話せてなかったでしょうか?一度もできていなかった?不都合を招く自動思考

は、往々にして『非現実的』なのです。

 

ですので適応的思考を考える、あるいは見つけ出すときには

1. 今までとは違う新しい考え方のこと

2.自動思考の歪みと現実を照らし合わせて、視野を広げた・中間的・現実的で緩い考え方

のこと

3.人や状況を変えることではなく、自分自身のとらえ方を変えること。

4.人や状況を批判したり、断罪したり、呪いをかけることではない。

以上のことに留意しましょうということをおつたえしました。

今回のもう一つのテーマとして、自身の自動思考=認知のゆがみのパターンを見つける

ために思考記録表をたくさん作りましょうとご提案しました。

目的はこの先に扱う

 

スキーマを見つけやすくするためですが、もう一方でパターンを見つけるという

論理的側面に対して、心理的側面として「繰り返し出てくるご自身の思考パターンに

『うんざり』してください。」とお伝えしました。中にはすでにうんざりされている

方もいらっしゃいましたが、そして、ご本人には少々つらいことかとお察ししますが、

『うんざり』することは認知を変えることの必要性を実感していただくことは、

強い動機付けになりますので。うんざりされていらっしゃる方々は、正しい道を進まれて

おられます。次回も引き続き 6 カラムに取り組んでいきます。