今回、通常2時間の講義が1時間の講義になった為に、
前回の終わりに簡単にお伝えしていた『ラケット感情』についてより詳細に
お伝えした後、自身のラケット感情を日常の中から探し出すためのワークシートに
取り組んでもらいました。これは、今まで記入してあった、記録表なども
照らし合わせて、自身が飲み込まれやすい感情に焦点を当ててもらうことになります。
いくつかの感情が見つけられた方もいらっしゃいました。
次に2個目は、「ラケット感情を手放す」ための ワークシートをやってもらいました。
このワークシートが思ったよりも進まず、次回に持ち越しとなりました。
このワークに関しては、吉祥寺が一周早く取り組んでいましたが、
時間内で記入が終了し、活発なシェアの時間が持てました。そのシェアを通して、
「感情には不必要な感情があること・どの感情も自分で選択していること・自分の
選択だから選択しなおせる可能性と権利があること」への理解が深まったようでした。
講義をしていて、いつも思うことがあります。それは「人生は誰のもの」かに
ついての意識です。もちろん自分の人生は自分のものなのですが、
ワークシートがうまく進まない方に多く感じられることとして、この
「意識」の希薄さです。
ワークシートを記入すればラケット感情がなくなるとか、思い込みが取れるとかと
いう勘違いが見え隠れします。うまくワークが進まないとき、根底の意識にアプ
ローチしていくことを試みます。そうすることで、抵抗が見えてくることがあります。
抵抗は一見自分を強く持っているように思われるのですが、実は何かを受け入れまいと
しながら、何かにしがみついている状態と見られます。依存しているのです。
なので、感情も選択の権利と責任が自身にあるという感覚が持ちにくいのではと
思われます。逆に「受容」している、例えばワークのお題に身を任せるように取り組んで
いく場合、何かを受け入れながら何者にも依存しない、自分の意志でことを勧めている
感覚でいられるようです。自分でこの状況をなんとかしようという勢いが感じられる
ものです。
次回三鷹はワークの続きから始めますが、一人ひとりが深く自分の意識にアプロー
チできるように環境を整えていこうと思います。