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2019.09.24.(火)
» 自分の取り扱い説明書を作成するカリキュラム(TODAY三鷹)

ビジネスマナー

今回は CBT はいったんお休みでした。

前回の講義の中で「1出来事に意味を付けているのは、自分自身である。」ことと、

意味づけは個人的・身体的な枠を通じて 5 感覚やその時の感情や体調に影響を受け

ながら、現実は頭の中で再構築をしているということを踏まえて「2頭の中で起こっ

たことは頭の中で変えられる」ということをお伝えしました。

この中で、2に関してなかなか難しいのではと感じている方や、あるいは変え方が

わかれば変えれるのかもといった期待を持たれる方など、いらっしゃいましたので、

今回は認知を変えることについてのヒントになればということで、「表象システム」

と「フォーカシング」をお伝えしました。

まず、表象システムですが、人は五感覚を持っています。五感覚は視覚・聴覚・触

覚・味覚・嗅覚のことですが、その五感覚に基づいて外界の情報を捉え、記憶し、

また、外界に向かって発信しています。私たちの身体に右利き・左利きがあるよう

に、この五感覚にも利き感覚というものがあると言われています。

そうです、人によって使い慣れた感覚があるそうなのです。利き感覚が違えば同じ

ものを見たり聞いたりしていても、情報の取り入れ方が違い、頭の中での再構築さ

れたものもおのずと違ってくることが考えられます。そこで、受講されている皆さ

んにもご自分の利き感覚を知るチェックシートをやっていただきました。チェック

シートの点数が高い感覚が聞き感覚で、使い慣れている感覚になり、低い感覚は使

い慣れていない感覚になります。

各自の優位システムがわかったところで次に、各自の一番点数の低かった感覚を使っ

て物語を作ってもらい、リレーでつなげていくというワークを行いました。

皆さん各感覚の特徴を短時間によく理解されていて、苦手な感覚を頑張って使って

いらっしゃるのですが、とてもうまくお話を組み立てられていました。そして、

たいそうな盛り上がっていらっしゃいました。

続いてもう一つのテーマ、「フォーカシング」のご紹介でした。説明というよりも、

体験を中心に 2 つのワークを行いました。

「フォーカシング」は、体の感覚にフォーカスしていくことで、心の実感に触れて、

それらを意識化=言語化していく心理療法の技法です。普段感じていても、流して

しまうような感覚に焦点を当てていきます。それは感情でも考えでもない文字通り

体に起こる感覚です。その感覚に意識を向け(じっくりと感じ取)ることでその感

覚と共にいるプロセスを体験して、言語していきます。この感覚には普段私たちが

意識化できていない潜在的な意味が沢山含まれています。この感覚(潜在化された

意味)に気づくことで、感覚のプロセスに変化が起こり、気づきが得られるというもの

です。