今回の吉祥寺はひと足早く新しい理論『スキーマ」に入りました。
「スキーマ」とは人の先入観を作り出している大本のもので、自身に
「こうあるべき・こうだと信じて揺るぎない信念」などのことを言い、その大部分は
当たり前過ぎて、普段気づくことが少ないもの。しかしその先入観から関わりを
スタートさせることになるので、現実とのズレでストレスを引き起こすことになります。
ですので、このスキーマを見つけ新しい適応的スキーマに替えることで、
◎現在のストレスが軽減する
◎将来のストレッサーへの抵抗力が軽減される
◎再発のリスクが軽減される
ことが期待できます。
講義はスキーマの説明から入り、スキーマを見つけ出すワークにトライしていただきま
した。この先ワークは思考記録表と同じように見つけたスキーマーに反証を入れて新し
い、自分が楽になれる新しいスキーマに変えていく、そして日常に汎化させていくワーク
へと続きますが今回はスキーマの理解と自身のスキーマを見つけるところまでに焦点を絞
りました。
スキーマの発見には落とし所というものがあるようです。ワークはとても
論理的なのですが、自身の感覚で腑に落ちるという感覚を用いた方が
見つけやすいという一面があります。
なのでこれかもというスキーマが出てくる度に利用者さんの体感覚に聞いてみることを
促していきました。納得の行くものを見つけ出した方もいらっしゃいましたが、
スキーマを見つける寸前で逃げるくせのある方もいらっしゃいました。
その方々には心に起こっていることに焦点をあててゆっくりと進めていこうと思います。
次回もスキーマをワークの続きです。たくさんの気づきが得られますように。