認知行動療法ベーシックは発達障がい者向けに解りやすく・より取得できるように作り上げたカリキュラムです
認知行動療法のワーク中心ではなく、行動療法を中心としたワークをして結果認知行動療法
が理解できるようなカリキュラムです
前回の「会話を始めるきっかけについて」の続きとして、前回の「会話を始めるきっかけに
ついて」の意見を大きく2種類に分けて、「話す必要がある時」と「自分から話したいことが
ある時」でそれぞれにシチュエーションとその時実際に話す言葉を考えて頂き、のちにグ
ループデスカッションをしました。
発表の意見は「話す必要がある時」では仕事などでわからないことがある時:『今お時間よろ
しいでしょうか』『もし分けありませんが、○○についてお尋ねしたのですが』『すみません
が、わからないことがあるのですが』等々。また、要件を見失わないために情報を絞って伝
えるなどの意見も出ました。
意見を求められた時:『私としましては○○』等々「自分から話したいことがある時」では、
その人に興味がある時:『私は○○ですが・・』『今日はいい天気ですね』家族に今日の出来事
を伝える:『今話していい』『聴いて』『報告があります』等々で、話しかける際に、クッ
ション言葉やアイスブレイクから会話を始める。相手の都合を伺う言葉をはじめに用いる。
などが出ました。
次に取り組んだワークは『例題:電卓をはじいている上司に分からないことを聴こうとして、
「今話しかけないでくれないか」と怒られた』ことについて、上司が起こった理由と自分が
部下だった時の対応の仕方について、個人で記入後、グループデスカッションに入りまし
た。
特徴的だったのは、一つのグループはまず、上司への言葉によるお伺いよりも先に、非言語
のメッセージ(2 回目で扱った「全ての行動はコミュニケーションである」の発展形)から、今
は声をかけてはまずい時と察するとの意見でまとまったのに対して、もう一つのグループは
クッション言葉を使わなかったことが上司の怒りの原因という意見でまとまっていました。
お互いのグループ発表を聴いてそれぞれ、自分たちになかった意見をメモしていらっしゃい
ました。
自分で考える時間と人の意見を聞く時間を設けることでより自分の枠に気づきやすく、枠を
広げることにも効果があるのではと思われます。
ただこの違いについて、本日の一つ目のワークの時に後出のグループに対して、(このグルー
プは何も書けない状態で停滞していたため)「SST でも扱った事例ですね」とヒントを出した
ことで、次のワーク(上司の怒りにつて)も SST で練習したことをスライドされたように伺え
ました。
このことから、講師や、サポートの職員のファシリテーションがグループや個人のワークに
及ぼす影響について考えて、講義進行の難しさを感じています。