ニュース

2021.03.08.(月)
» 発達障がいの方のコミュニュケーショントレーニング講座

皆さんのなかで、コミュニケーションに苦手意識を持っている方はいらっしゃいませんか?実はかく言

う私(講師)もコミュニケーションが苦手なほうでした。

「こんな時どう言ったらいいのだろう?」「やりたくないこと頼まれちゃったけど、断われない!」「も

っとスマートな言い方ってないのかな?」

いろいろ考えた挙句、無口な人と呼ばれた時代もあったのです。

こんな私なのですが、今ではコミュニケーションに以前ほどの苦手意識は感じていないように思います。

確かに、「その場に適した、かみ合った、さらに粋な受け応え」が出来ているのか、と言われれば、ち

ょっと怪しい気もするのですが、それでも、人と話すことに抵抗があまりなくなっているのが、現状で

す。

さて、なぜこんな変化が起きたのかはあまり自覚がないのですが、参加されている方にお渡ししてい

る、資料の冒頭には「コミュニケーションは少しの工夫と練習で、上達することが可能なもの。

さらに自己理解を深めることで生活がしやすくなる。」とあります。まさに自己理解と練習の繰り返し

が、コミュニケーションへの抵抗を下げてくれると実感しています。

これを聞いて、この講座は、コミュニケーションスキルを身につける講座なのかと思われるかもしれま

せんが、実はそうではないのです。

この講座は、毎回決まったテーマがあり、そのテーマに沿ってデスカッション形式で進めていくのです

が、ベースになっているのが、「認知行動療法」という心理療法です。

ですのでここで焦点を当てるのは、スキルではなく、テーマについての自身の「とらえ方・考え方」で

す。

苦手意識を生み出している元を探りながら、更にほかの人と考え方を交えていくことで自己理解を深

め、視野や思考の幅を広げて行くことを目指しています。

今回のテーマは、「相手をほめる」でした。参加者の皆さんで人をほめることへの抵抗や、シチュエー

ション別の違いなどについてのデスカッションをしました。スキルにこだわる方もいらっしゃる中、自

身の心動きに注意を向けていただくよう促しました。多くの気づきがあったようです。

もし、あなたがコミュニケーションが苦手だと感じていたとしても、上達するのはご自分が思っている

よりは難易度が低いのかもしれません。