今回は、CBT3 ターンが終了に入りました。前回から引き続きで理論の総おさらいのシートの記入を
していただきました。ご自分の言葉でとの指示を出させていただきましたこともあり、結構時間がか
かっているご様子でしたので、一旦途中でやめていただき、『CBT を終了して』というテーマでグ
ループシェアを行いました。
先ず、『CBT』を体験してどんなものだと感じたのかの感想や体験を人に伝えるとしたら、という
テーマでシェアをしていただきました。
『CBT を通して人にはそれぞれの捉え方がある事。その捉え方が不都合だと感情や行動に不都合が生
じること。なのでその捉え方を変えて、自分を楽にしていくこと。これらに取り組んでいくもの。』
『認知のゆがみを見つけて自分の思考のパターンを理解するもの。』などの核を捉えたご意見をいた
だきました。
また講義を通して、どの理論・ワークに興味関心を持ちましたかのテーマには、
『認知のゆがみのパターン』・『6 カラム』・『7 カラム』などがあげられました。
『認知のゆがみのパターン』では、自分のイラショナルビリーフを見つけることで、今感じている気
持ちの理由を理解することができ、ネガティブな考えにストップがかけやすくなったとのことでし
た。
『6 カラム』とお答えいただいた方では、適応的思考を始めて考えるきっかけにもなったらしく、ご
自分にこんなにいろいろな考えができることがわかって、自信がついたとのことでした。
このご意見を受けて、こちらからも考え方の多様性や、柔軟性はストレスを緩和するといわれている
ことをお伝えしました。
そして『7 カラム』では反証を思い出すことで、自分が正しいと思っていたことに、別の見方を発見
できて視点が変わったり、視野が広がった。このことによって、すぐに感情的になっていたが、感情
をコントロールしやすくなったとのことです。
また、全体を通しても今ここの自分の思考に気づきや易くなって、この思考が自身の受け止め方であ
ることの自覚が持てるようになった。
などの、変容についてのご意見をいただきました。
反面、スキーマの持ち替えがうまくいかないとのご意見もありましたが、すっかり絶対的信念を持ち
替えてしまわなければいけなとの考えにこだわられているご様子もあり、こちらからは、ワーク自体
がうまくいったかどうかよりも、客観的見方や思考パターン・自己イメージの発見をするそのプロセ
スにおいて、自身が変容していくことが大事であることをお伝えしました。
そして、このご意見をくださった方は、確実にもの事のとらえ方が、俯瞰した視点から徐々にこまご
まとしたものにも焦点を移していける視点の変化を示されるようになりました。私的にはその過程を
目の当たりにさせて頂いていたので、そのことをお伝えさせていただきました。フェードバックする
ことで、自身が気づいていらっしゃらなかったことにも気づけてご様子でした。
伝える側としては、このような変化への気づきを聴くことはとてもうれしい限りです。懸命に講義に
取り組まれた姿勢やまた、お互いが刺激し合いよい学びをされたことに、感動を覚えました。
皆さん、ありがとうございました。