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2019.06.30.Sun
» 実践的自己理解を深める認知行動療法第2回最終段階(TODAY三鷹)

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今回から、いよいよ自身の「スキーマ」を探していきます。いくつかのスキーマが思考

記録表を記入しているうちに浮かび上がってきたというかたもいらっしゃいました。

ですのでここで改めて、スキーマとはについてのご説明を詳しくさせて頂きました。

スキーマを探すにあたって、まず、物事のとらえ方・受け止め方である『認知』を3 層に

分けるという考え方をします。そして、各層で思っている思考を扱っていきます。

少し考えると思い当たる自動思考の領域から意識されていない領域へと一段ずつ階段を

下りていくようなイメージです。スキーマはその最下層にひっそりと私たちに気づかれる

ことなく住み着いています。

では、その 3 段階の層とは

第一層:自動思考=状況ごとに浮かぶ瞬間的な思考・イメージで、ちょっと考えると思い当

たったり、その瞬間に言語化されていることもある。

第二層:思い込み=色々な場面で共通して出てくる信念・信条・モットーなどで、「~でな

ければ」「~すべき」「~してはならない」と表現されたり、「もし~なら」などの仮定形

で表現されることが多い。

第三層:スキーマ=自動思考や思い込みを作り出している、その人の根本にある思考の枠組

みのこと。

自身が意識あるなしにかかわらず、自分自身に課しているルール、あるいはこうだと信じ

ている揺るぎない信念のこと。

生育歴や生活史の中の経験から形作られたものです。

その大部分は「てっきり、そうだ」と思っているものなので、日常でほとんど意識されて

いません。

その中でも多くの心理的問題の根本原因となってるのが、人生の初期段階から形成された

もので、これらは早期不適応スキーマと呼ばれています。

そして、スキーマを見つける手がかりとして、

🌸カラム法をいくつも記入することで、自動思考のパターンを見つける

🌸人生で何度も繰り返されるテーマを見つける

🌸いつも決まってそう考える、心の中のルールや法則をみつける

などです。

そして、この講義ではワークシートを用いてスキーマを見つけることに取り組んで

いきました。

また、このスキーマには《スキーマの三領域》といわれるものがあります。

1.自己へのスキーマ

2.他者へのスキーマ

3.世界へのスキーマ

です。そしてこの各領域のスキーマを領域別に扱っていきました。

これらの説明の後、利用者様から質問がされました。

「スキーマは絶対的信念ということですが、信念を持つということはよいことでは

ないのですか?」

これは、とても良い質問だと思いました。スキーマの性質についてより詳しく理解

できる機会になると思ったからです。私からのお答えとして、

「まずスキーマについての補足として、スキーマは「良い・悪い」で考えるのでは

なく、今ここで不都合が起こっているのなら、その不都合を引き起こしているであ

ろうスキーマに気づき、新しいスキーマを考え直そうよ、というのが目的です。そして、

そのスキーマ(=絶対的信念)はかつて役に立ったことがある信念かもしれません。

=その信念があったから、乗り越えられた・やり通せたなど=ですが、目の前の現実は

刻一刻と状況を変えていきます。かつて役に立ったであろう信念でも、『今ここ』に

そぐわないものになっているならば、そのために不都合・不適応が起こっているのなら、

その信念を考え直してみる価値はあるのでは」

ということをお伝えさせていただきました。

《信念は真実にとって嘘よりも危険な敵である=ニーチェ》

私としては、やはり「信念に生きる」より「真実を受け入れる」ほうが生きやすく感じる

のですが、生き方は人それぞれなので。ただ、新しい概念に触れたならそのことについて

考察してみるだけの心のゆとりをいつも持っていたいものです。

次回は、今回見つけたスキーマに反証を入れていきます。皆さんなかなか見つけられな

い、苦手なワークですが、カラム法を体験していらっしゃるので、やりやすさを感じてい

らっしゃる様子もうかがえます。ぜひとも、ワークを楽しんで頂きたいです。

こちらもできる限りのサポートをさせて頂きます。