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2019.06.24.Mon
» 実践的活用できる認知行動療法

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今回から、CBT の中核的理論の『スキーマ』をお伝えしていきます。

これまで、6 カラム・7 カラム。その他いろんなワークを通じて、不都合な感情や行動を

引き起こす『認知』=とらえ方受け止め方・『自動思考』=状況ごとに自然に浮かぶ考え

やイメージに気づき、現実検討を繰り返し合理的な新しい考えに替える取り組みをしてき

ました。

つまり個々の『認知』を扱ってきたわけですが、CBTでは、その『認知』を 3 層に分け

て、各層で思っている思考を扱っていきます。

その 3 段階の層とは

第一層:自動思考=状況ごとに浮かぶ瞬間的な思考・イメージで、ちょっと考える

と思い当たったり、その瞬間に言語化されていることもある。

第二層:思い込み=色々な場面で共通して出てくる信念・信条・モットーなどで、

「~でなければ」「~すべき」「~してはならない」と表現されたり、「もし~なら」

などの仮定形で表現されることが多い。

第三層:スキーマ=自動思考や思い込みを作り出している、基本的な枠組みのこと。

自身が意識あるなしにかかわらず、こうだと信じて止まない絶対的信念のこと。

この階層は一層から三層に向かって深層心理に一段ずつ降りていくイメージです。

ですので、一層は意識されやすく、層を下るごとに見つけ出しにくく、言語化しに

くいものになっています。ですので、今後その深層心理に在るスキーマを見つけ出

すことに取り組んでいきます。

スキーマを見つける手がかりとして、

🌸カラム法をいくつも記入することで、自動思考のパターンを見つける

🌸人生で何度も繰り返されるテーマを見つける

🌸いつも決まってそう考える、心の中のルールや法則をみつけるなどです。

そして、この講義ではワークシートを用いてスキーマを見つけることに取り組んで

いきます。

また、スキーマには《スキーマの三領域》といわれるものがあります。

1.自己へのスキーマ

2.他者へのスキーマ

3.世界へのスキーマ

です。

各領域に関して、自身が信じて疑わない究極の結論のことです。これは、普段全く

意識されていない場合や、心の隅で浮き沈みを繰り返していることもあります。


れをはっきりと意識にあげることで自分が自身を・他人を・世の中をどのように見ている

か(=基本的枠組み)に気づき、現実とのギャップを埋めていく(適応的思考を見つける)

ことに取り組んでいきます。スキーマを修正していくということです。

そして、スキーマを修正すると

1.現在のストレスが軽減する

2.将来のストレッサーへの抵抗が向上される

3.再発のリスクが軽減される

という、効果が期待できます。

ワークシートはやはりコツをつかむまでは少し大変ですが、慣れていけば、日常で

もシートなしでスキーマを見つけ出せるようになっています。

次回から、少しでも生きやすさを手に入れるためにともに奮闘いたしましょう。