ニュース

2020.03.19.(木)
» 実践的なSSTトレーニングカリキュラム(TODAY三鷹)

写真⑥

本日のSSTでは、応答スキルの練習を行いました。相手の発言内容や表情を見て何を意図

してその発言をしているのか、を考えながら応答の練習を行いました。また、その応答を

することで、相手に何が伝わるのかも同時に考えました。

例えば、本日の練習者さんは次のような例を挙げられました。実習先で依頼された仕事を

行っていた際に、仕事の様子を見に来られた担当者に「どう?」と聞かれて「自分はこの

業務、向いてないです」と投げやりに応じてしまったそうなのです。

何か他に言えることがあったのではないか、と気になられていたようです。

そこで早速リハーサルの練習を行っていただきました。率直にご自分の意見を伝えられて

いるのはよいのですが、グループからもやはり「向いていない」と困った表情で伝えられ

ることで、仕事に対してのネガティブさの印象が強くなるとご意見がありました。そこで

、改善のフィードバックを募ると、「苦手だと感じることをより具体化して、このような

ことがうまくいかないからコツを教えて頂けませんか」と伝えるのはどうかとある参加者

さんからご意見がありました。ご自分が何を苦手としているかが伝わるし、仕事への意欲

も示すことができるのではないかというわけです。早速その策で練習をして頂きました。

練習者さんの苦手とするところを具体的に伝え、「○○が苦手に感じてうまくいかないので

すが、どのようにしたらよいかコツを教えて頂けませんか?」としっかり発信ができてい

らっしゃいました。

これによって、周りのグループから何が苦手か相手に伝わるので、相手もどのように対応

したらよいか分かりやすくなった、仕事に対して、苦手だけれど最後までやろうという前

向きな意欲を感じた、など、良い印象フィードバックがありました。練習を見られながら

、周りの皆さんも大きく頷いたり、驚きの表情を見せられたりしており、最初の印象から

大きく変わられたことがよく分かりました。

SSTの練習では、ちょっとした策を取り入れることで、相手から見える印象ががらりと変

わることが多くあります。そうした策をスキルとしてぜひ日常生活に活用して頂ければと

思います。