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2019.10.16.(水)
» 実践的な認知行動療法カリキュラム(TODAY三鷹)

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7 カラムの 3 回目です。前回、一部の方々で自主的にグループシェアをされていたので、今回は参加

されていなかった方々を交えてグループシェアをして頂きました。

他者の色々な意見を聞くことで、ご自分の認知に広がりを持たせたり、またご自分と全く違った見解

を聞くことで自身の特有なパターンに気づかれていらっしゃったようです。

まだまだ、根拠や反証に考えや価値観が反映されがちで、エピソード自体が書けていらっしゃらない

方もいらっしゃいますが、回数を重ねた方方は過去やニュースなどから上手く見つけ出していらっ

しゃいました。

更に今回は、7今の気分レベルに関する、もう一つの提案としまして、ラケット感情をご紹介しまし

た。適応的思考がいくらいい感じなものを考え出せたとしても、気分レベルにあまり変化が見られな

いという事が起こるときがあります。その一つの理由として考えられるものとして、ご紹介をさせて

頂きました。ラケット感情は交流分析という精神分析の中で扱われる理論です。

『いつも味わう不快な感情で、繰り返し出てきて、幼い時に周囲の大人から認められ、承認された感

情。建設的な考えや行動を阻む感情』の事です。

不快なものなのですが、この感情を示すことで小さい時に認められたり、愛されたりした為時々思い

出して味わいたくなるのだそうです。その為今それ言う!とか何回怒られても繰り返される忘れ物な

どの不適応行動を引き起こします。これがあると、思考を変えることも、行動を変えることも、なか

なかむつかしくなります。よって適応的思考では感情レベルに変化が及ぼせないことになります。

普段は気づかないこの感情にも思いをはせて頂けたら、より建設的で健康的な思考を手に入れること

ができるでしょう。

今回は、少し違った方面から感情にアプローチしました。そして、このやっかいなラケット感情を捨

てるというワークにもトライしていただきました。

少しややこしかったかもしれませんが、感情の裏側にそれがネガティブなものでも肯定的な意図が隠

れていることに気づいていただけたら、幸いです。

次回からは、スキーマに取り掛かっていこうかと思います。