今回は、前回のリフレーミングを活かして、新しいスキーマにトライしもらいました。
一限目は各自でワークシートの記入をしてもらい、2 限目からはグループで案を出し合うことで自身
の枠を他の人のフレームを使って広げていくことを目指しました。
もう一方で、認知療法は施術を受ける側に「認知機能という能力に問題がないこと」が必須条件にな
るということもあり、ワークを終えた方から順に理論の理解度を確認するための、記述式質問用シー
トを記入していただきました。全レジメを見ながらの記入もオッケーで、設問の順序もレジメに沿っ
てあり、一通りの講義に参加していれば誰でもこたえられるものです。
今までの総おさらいも兼ねています。ただし、自分の言葉で書いて下さいということを条件にさせて
頂きました。自分なりにどこまで理論を落とし込めているのか、上っ面の理解だとカラム法も下向き
矢印法もすぐに行き詰まってしまいます。これを機にご自身の理解度を確認していただければと思い
ます。
また、今回は新しい利用者様も参加され、集中レクチャーも合間をぬってになりましたが、させて頂
きました。2 限目からのグループワークにも参加していただき、例文のワークシートの答え合わせ
や、「自身の認知の存在に気づく」グループワークなどを体験していただきました。こちらから見
て、理論の理解がとても早く正確でワークシートもほぼほぼ正解されていたのですが、自身の認知の
存在に気づくワークを経て、ご本人様から「理屈ではわかっていて、人のことならよく見えるけれ
ど、自分のことだと、実際難しいそうです。」と、ご意見を述べられていました。
また、複数回体験の方からは「自分の認知にその場で、気づけることが多くなった」との頼もしいご
意見もいただきました。私的には、この CBT の講義を通して、「状況と自分を分けて見れる視点=俯
瞰できること、とその瞬間の自分に気づくこと=今ここの気づき」が身に付いていただけたらと願っ
ています。そして、講義の中でこのようなご意見を伺うたびに、私自身も生活の中でこのように取り
組みを続けていくことを更に改めて意識させて頂いています。今後も皆様と一緒により良い人生を
作っていきたいと思います。皆様、講義に取り組んでいただきありがとうございました。