本日のSSTは久しぶりに練習スキルを決めてから行いました。練習課題は「目標達成に近づくため
に、誰かに助けを求める(頼みごとをする)」です。
前回、前々回と、相談するスキルを練習して頂きました。相談を実践して頂くと、次に考えられるや
りとりの中に、自分の相談事を解決したり、解決に近づけたりしていく為に他者に協力を求めること
が1つ挙げられます。
自分のことで人に助けを求めるなんて迷惑をかけるのではないか、自分のことは自分で解決するべき
なのではないか、などと言った考えもあるかもしれません。
ただ、自分にできることとそうでないことをよく知っておくことも就職活動や社会生活においては大
事なスキルです。なりたい自分に近づくために、今の自分にとって難しいことは誰かに協力を求める
こともまたスキルとして持っておくと、今後の生活に役立つと思います。
助けや協力を求めるスキルを使うと、必ず相手から協力が得られるわけではありません(相手が協力
をしてくださるより、より良い方法が見つかるかもしれませんし、まずは自分で何かをトライしてみ
ることがよいという具合になるかもしれません)が、まずは相手に発信ができるようになることが1
つのステップです。そして、誰かに助けや協力を求められるようになることで、協力者との関係づく
りが進み、次の別相談や依頼をしやすくなることが予測されます。
こうして、相談や依頼などを繰り返しながら自分なりに目標に歩みを進めて行けるかというのは、実
は企業の採用担当者や現場担当者の方もとても重視していらっしゃるように感じます。臨機応変に
状況を予測して動けるようになることも大切ですが、時には相談したり、誰かに助けを求められるよ
うに発信ができることは実習などでも評価項目に挙げられる企業は多いのではないでしょうか。
本日の練習では、スキルを実践するポイントとして次のステップを挙げました。
①相手の顔を見る
②相手にしてほしいことを明確に話す
③そうしてもらえるとどのように感じるかを伝える
④どのような頼み事の言い方があるか考えてみる
皆さん①は既にマスターされている方が多かったようです。②~④は全てを一気に意識することが難
しい場合、②と③、②と④など2つくらいにステップを絞って練習をして頂きました。
特に④では、
「○○さんに力になってほしい」、「○○さんに一緒に考えてもらいたいのですが」など、色々な頼み
方が出てきました。私はよく「~~をお願いできませんか?」というような依頼をすることが多いの
で、別の言い方がたくさん出てきて勉強になりました。
このように、助けや協力を仰ぐ(頼みごとをする)スキルというのは様々な状況で使うことがあると
思います。日常のふとした行動に目を向けて普段、ご自分がどのような頼みごとの仕方をしているの
か、振り返ってみるとよりより人間関係やなりたい自分に近づくために役に立つのではないかと
思います。