本日SSTは以前から皆さんが苦手と仰っている、傾聴スキルを練習しました。
傾聴する、人の話を上手に聴く、というのは得意でないと認識される方も多いかもしれません。
そして、具体的にどういう点で聴くことが苦手なのか自分で説明することもなかなか難しいので
はないでしょうか。
そもそも人の話題に興味や関心がない、聴くよりも話を聞いて欲しい気持ちが優勢である、相手
からの印象を良くしようと返事だけはしているが話は上の空である、など聴くことが苦手な一人
ひとりの特徴があるように思います。
本日のSSTではみなさんのどんなところが「話を聞くのが苦手」に繋がっているのかを考えて
頂きました。すると、TODAYでは次の5つのいずれかに当てはまる方が多いという事が分か
りました。
①相手の表情やしぐさ、言葉から何を伝えたいか読み取るのが苦手なタイプです。相手が早く話
を切り上げたがっているのか、もっと話したがっているのか、本当は何を伝えたいのかなどが分
かりづらいといった実感をお持ちの方が当てはまるかと思います。
②話のスピードについていくことが苦手で話の最初について少し考えていたら相手の話が終わっ
ており、結局内容がよく分からなかったというタイプです。話の前半はよく聞き覚えていられる
けれど、次第に混乱したり、最初の部分だけかいつまんで理解していたりする経験をお持ちの方
などが当てはまるかと思います。
③話の内容を聞き取ろうとしても、周囲の人の動きや相手の手の動きなど、話とは別の所に注意
が向いてしまい、内容を理解することが苦手なタイプです。目の動きがこうだな、表情がこうだ
な、後ろに人が通ったな、何か用事があるかなど色々と話の周囲が気になってしまうというご意
見がありました。
④相手の話を聞いていたら、だんだん自分の経験と重ねられてきて、その時の情景や感情が思い
出されて自分の世界に入ってしまうタイプです。TODAYの中ではこちらの特徴に当てはまら
れる方が多くいらっしゃいました。
⑤話を聞けているのか自分は大丈夫なのかと不安が大きくなって自信が無いタイプです。
それそれ、自分に当てはまりそうな特徴を上げて頂きましたが、皆さんそれぞれにご自分のこと
をよく理解されていると思いました。
SSTの練習では、上記の特徴に沿って、個別の練習をしていきました。
今日のSSTでは、受信、処理、送信の中で、主に受信の部分に焦点を当てていきました。
これからも練習を重ねて、皆さんが仰っている「話を聴くことが苦手」な認識が少しずつ
減っていただけると良いと思います。