TEGはエゴグラムの考え方から、東京大学医学部心療内科TEG研究会が日本人の性格傾向やものの考え方に合わせて開発した心理検査です
今回はより自我状態の区別をはっきりさせて理解を深めるためのワークシートを記入していただ
いて、各自に発表をしていただきました。
シチュエーションは 3 個で、
1.みんなとの待ち合わせに一人遅れてきた。
2.レストランで料理に髪の毛が入っていた
3.恋人が私からもらったプレゼントをなくしたと言った。
です。
そして、その時あなたの CP/NP/A/FC/AC/RC はそれぞれなんというでしょうか?
と言う問いに、思い思いに答えて頂きました。
全問が記入されていない方もいる中、パスありで発表をして頂きましたところ他の人の発表を聞
いて理解が深まっていくご様子で、後半に行くほど的を得たお答えが
増えていきました。
そして、個々のエゴグラムにみられるように普段使い慣れた自我状態は的確に、使い慣れていな
い自我状態は得意な自我状態に引っ張られている様子が顕著に見て取れました。やはり、自我状
態を文書にしていくのは難しいらしく、皆さんそれぞれの不得意な自我状態には頭を抱えられて
いらっしゃいました。特に RC(ブチ切れた AC の自我状態)はあまりブチ切れたとは思えない、お
となしい、軽い批判程度のご意見が目白押しで、皆さんのお人柄の良さが浮き彫りになる、一場
面でした。
そうは言っても、理論の理解は深めていただきたく、各自我状態の特徴を次のように纏めてお伝えしました。
CP:批判的・価値観に準ずる・べき思考が強い・上から目線
NP:相手をおもんばかる・感情を共感する・アサーティブ
A:事実だけ・情報だけ・現実的な意見・他社を責めたり自己卑下しない態度
FC:思ったことを解き放つ・屈託のなさ・明るい態度・後に引きずらない
AC:自分の感情や考えを隠す・我慢する・気を遣う
RC:我慢しすぎて、切れてる状態・人を不快にする態度
実際に文書を作りながら、この説明をお伝えすることで各自我状態の説明が現実の生活感と結び
つきやすかったのではと思います。
さて、5 回に渡った交流分析は今回でいったん終わりになります。また次回からCBT のターン2に入っていきます。
皆さんよろしくお願いします。