いつものように、短期目標に向かって考える練習とは異なり、目標とは関係がなさそうで
もよいので日常生活の中で「こんな時、どうする?」というテーマで考えていきました。
いつもの8名ほどのグループであると練習をパスされることもあるのですが、少人数だと
ご自分からどんどん「こんなことをやってみたい」というご意見があがりました。参加さ
れるお2人を拝見していて、職員も皆さんが自発的に参加したいと思えるグループ作りについ
て考えさせられた場面でもありました。
さて、あがった練習課題は次のようなものです。
1 会社などのビジネスシーンでのお辞儀の仕方
2 面接であまり聞かれたくないことを突かれたときにどのように応答するか
3 趣味サイトでのチャットのやり取りの1場面
4 職場でのあいさつ
5 面接時の入室でのあいさつ
それぞれご自身が以前に体験されたことで、「うまくできなかったな」と思われていたこと
だそうです。
1 を練習された方はお辞儀をするとき肩から落ちていたのが気になりました。2人なので相手
へのご提案の意見が言いやすく、「声の大きさは良かったけど更にこうしたらよいので
は?」というような会話が弾みました。
2 以前の面接で配慮事項として考えていたことを伝えたところ、実際伝えてみるとご自分の
中で納得できない内容であったとのことなので、ブラッシュアップしていきました。
ポイントは相手に分かってほしいという要求をするのではなく、事実を伝えこうすれば働け
るという伝え方をしてみるということでした。
3 チャットでのことなので、声のやり取りはありませんが、ストレスフルな相手のコメント
に対して攻撃的にリプライしそうになることについて、「気にしない、気にしない、自分の
プラスになる人を探そう」とご自分で言ってみるということで注意を切り替える練習を行い
ました。
4 ビジネスシーンでの丁寧なあいさつができるようになりたいとのことでした。この方は
「おはようございます、○○さん」と伝えることと「○○さん、おはようございます」と伝える
こととで印象が大きく違うことがわかりましたので、相手のお名前を最初に言うか後に言う
かを話し合いました。
5 入室時は相手への第一印象を決める大事な一瞬ですので、緊張が多いものです。いつも緊
張のあまり普段のお人柄とは全く別の印象に見えてしまう方の練習でした。緊張のあまり視
線が泳いでしまうことが要因のようでした。そのため、着席の時だけでも目線をしっかり合
わせるポイントを採用されました。視線の改善だけでも力強さや誠実さの印象が大きく違っ
て見えました。
このように今日はお2人で何度も別のシーンでスキル練習をして頂きました。最後にそれぞれ
の練習がほかのどのようなシーンでも活かせそうか意見を出し合いました。まずはTODAYで
毎日できるあいさつなどは日々実践していくことを確認し、スキルアップにつなげていくこ
とと致しました。