本日のJSTでは来週から始まる新しいプログラムのために必要となる会話の1場面の練習
を行いました。
来週から「新・ディスカバープログラム」が始まります。これは、TODAY吉祥寺の職員
が実際に企業に足を運んで調査を行った、企業で実際に行われている20種類以上の業務
を少しアレンジして模擬業務として行って頂くプログラムです。
数字や文書のデータ入力や顧客データ照合、発注業務、備品在庫のチェックなど、様々
な業務を準備しています。こうした業務を通して、ご自分の得意な業務や不得意な業務を
体感して頂き、今後の応募先を絞り込んで頂くことが目的の1つになります。その他にも
疲労への気づきや集中力の持続具合なども体験して頂くことで、実際の業務ではどのよう
な困難に直面しそうかを考えたり、疲労が出たときはどのようにするかなどご自分なりの
手法を身に着けて頂いたりすることも目的にしています。
これらの模擬業務の中には、チームで1つの業務を行って頂くものもいくつかあります。
本日はチームワークに必要になりそうな会話を練習しました。
「業務に必要な話題について自分から声をかける」がテーマです。
チームになって業務を行う際に、しばらく誰からも声が上がらず、「どうしようか。。」
と気まずい空気が流れることがあるかと思います。入社後しばらくは先輩などが先導して
くださり、声をかけて頂けることも多いかもしれませんが、入社していつまでも何も声を
かけず「待ちの姿勢」でい続けることは、企業にとってはあまり好ましい勤務態度では
ないことが多いのではないでしょうか。また、限られた時間の中で任された仕事を完
了することも重要ですので、進行が滞ると時間のロスにもつながります。
本日の練習場面は「会議室のセッティングを行う」模擬業務を想定して、自分から役割分
担についてや、進め方についての声をかけられるようになるように行っていくことがゴー
ルです。
まずは職員が悪い例をロールプレイしてみました。
A:「(目線を伏せて)あのー、、、どうしましょうか、、、」
B「………。」
いかがでしょうか。参加者の皆様からはすぐに「どうしましょう、といわれても言いたい
ことがよく分からない」「何が伝えたいのかよく分からない」という意見が挙がりました
。また、「視線が合わないので目を合わせて声も大きくしたほうがいい」というご意見も
ありました。
事業所にいると職員が気づいて「それではこうしませんか。」などとすぐに反応が返って
くる場合もありますが、会社では自分から用件を発信することが求められます。
参加者の皆様は様々なポイントを観察してくださっていましたが、先に挙がったように
、
「何を伝えたいかを明確にする」、「相手に届くように目線を合わせ、声を大きくする」
ことを取り入れて、今度は職員が「良い例」を行いました。
A:「今日はよろしくお願いします。作業分担はどのようにしましょうか。」
B:「そうですね。。。では、、、」伝えたいことを明確にして、視線も合わせて行いま
した。これに加えて「良い例」では作業指示書などがある場合を想定して、指示書を全員
が見えるように腕を伸ばしてチームの輪の真ん中に見せるという動作も行いました。
参加者の皆様からは、「何をしたらよいか分かりやすかった」、「視線が合った方が一緒
に頑張ろうと思える」というご意見がありました。ロールプレイの観察から皆様悪い例
と良い例の違いをたくさん見つけられたようです。
そこで、「良い例」のポイントを参考に参加者の皆様にもロールプレイを行って頂きま
した。
ある参加者の方は、
A:「○○さん、◇◇さん、本日はよろしくお願いします。作業についてですが、どのよう
に分担しましょうか。」
とチームの方のお名前を呼びながら視線をしっかり合わせて話されていました。
また別の参加者の方は
A:「こちらに作業指示があるのですが、進め方について皆さん何かご意見はありますか
?」
と他のチームメンバーのご意見を聞かれるという伝え方をされていました。
どちらの参加者の方も用件をしっかり伝えられ、視線も柔らかい表情とともに合わせて
いらっしゃいました。
ロールプレイを観察していらした他の参加者の皆様からは、「一生懸命さが伝わってよ
かった」、「協力してやっていこうと思えた」という感想が挙がりました。
皆様には、チームで作業を始める場合、今回のように
「○○さん、◇◇さん、本日はよろしくお願いします。作業についてですが、どのように
分担しましょうか。」
「こちらに作業指示があるのですが、進め方について皆さん何かご意見はありますか?」
というような、進行のきっかけを始めるスキルを実践して頂き、勇気を出して一声発信し
てみられるという宿題をお渡しさせて頂きました。
是非来週からの「新・ディスカバープログラム」で実践して頂けたらと考えています。