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2019.04.12.Fri
» 誰でも出来るようになる実践的なSST講義(TODAY三鷹)

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本日のSSTでは「不愉快な気持ちを伝える」というテーマで練習を行いました。

「不愉快な気持ち」にはできればなりたくないものだと思いますが、快いコミュニケーシ

を意識していても、社会生活の中では「不愉快な気持ち」になることは日常茶飯事ではな

いでしょうか。

 

「不愉快な出来事」を避けて通れないとすれば、そのような場面に直面した時に、いかに

ストレスが少なく自分が対応できるかが重要ではないかと思います。

ご利用者様にどのような時やどのようなことを不愉快に感じるかお伺いしたところ、次の

ようなご意見が挙がりました。

 

・複数で楽しい話をしている時に、「それはないよー」と思うような人を傷つける言葉を

かける会話を聞いた時

・一方的に話をマシンガントークのように話をされる時

・一方的に決めつけた話し方をする人

こうした場面で自分の正直な気持ちを伝えることが難しいと手を挙げられる方がご参加者

様の半数以上を占めました。一方、このような場面でいつも我慢していると、体調が悪く

なったり、人を避け続けることでストレスになったりするという方も多くいらっしゃいま

した。

嫌な気持ちを相手に伝えるのはなかなか勇気がいることだと思います。ですが、コミュニ

ケーションにおいて自分だけが一方的に我慢し続けるというのは好ましいとは言えないか

もしれません。場合によってはため込んで仕事に行けなくなることもあるでしょう。こう

したことに対して、感情的にイライラやムカムカをそのままぶつけるやり方ではなく、ス

キルを使って伝えていくことで、相手への理解を促すこともできるのです。

ご利用者様がご提案された練習場面を考えてみます。ご本人様は、

「グループホーム(福祉的なサービスとして一定期間サポートを受けながら居住できるマ

ンションや一軒家など)で、節約や、金銭管理の練習をするため、ほぼ毎日、購入品のレ

シートを職員に見せて報告するが、商品名や購入時間などのチェックをされ、コメントが

多く不愉快である」というご状況を話されました。

 

本日のスキルを使う場合に重要になるのは、「不快な気持ちを伝えることで、どのような

状況になるのがよいか」です。自分が発言した後、自分の希望通りの結果になるとストレ

スが軽減されることが予測されます。

例えば「職員の方に細かくチェックやコメントをしないで頂けるようになること」を希望

する結果として設定し、そうなるためにはどのような伝え方をしていけばよいかを考える

のです。さて、どのように伝えたらよいでしょう。

今回は次の3つのポイントを押さえて練習して頂きました。

①相手の顔を見て、落ち着いてしっかり話をする。

②相手の行動や発言によって、ご自分がどのような気持ちになったかを伝える。

③こうしたことが今後起きないように、相手に何をしてほしいかを提案する。

早速グループホームの職員さん役を選び、ノートをレシートに見立てて実際の場面を再現

しました。そして、上の3つのポイントを意識して、ご利用者様ご自身の言葉で次のよう

にお伝えされました。

職員さん「電子タバコ、買われたのですね。。」

Aさん「電子タバコではなく、名前は似ていますがヨーグルトです。」

「あの、、、いつも気にかけて頂いて色々見て頂いているので感謝しているのです

が、時々、きゅうくつに感じます。子ども扱いされているのかな、とか、そんな

に信頼されていないかな、という気持ちになってしまいます。気をつけることが

あれば、是非教えて頂けないでしょうか。」

3点のポイントをうまく使われていることがよくわかるかと思います。聞かれていたグル

ープの皆様からも自然な会話でとてもよかったと称賛を得られていました。

特に、③のポイントでは、「逐一チェックやコメントをしないでください」などと直接的

に伝えられるのではなく、「気をつけることがあれば教えて頂けないか」というご提案を

され、とても印象がよい言葉として伝わっていたと皆さんからの反応がありました。

このように伝えられるといかがでしょうか。職員さんも「またタバコを買ったんですか

?」

とか、「こんなに遅い時間に外出されているのですね」などとは言われないのではないで

しょうか。

実際のお伝えされた後のことは、次回のSSTにお伺いをさせて頂くことになっていますが

、いつも異なるやりとりになればよいな、と思います。

SSTでは、起こったことに対してどういう結果になればよかったか、を考え、その結果に

なるためにどのように伝えていくかをグループで話し合っていきます。

よくありそうな場面については、何度も練習を行っていき、実生活で活用して頂けるとよ

いと思っております。